ホームズ見てきた

 昨日だけど。ポスターを始めてみたときから、これはどんななってるんだとわくわくどきどきしていたのだが、期待にたがわなかった。ワトソンが強すぎる。

 ここんとこ、ホームズパスティーシュをちまちま読んでいるのだけど、みんなそんなにホームズの失敗を見たいのかというくらい事件を解決できないホームズが語られることが多い。しかしそれで長編映画をやるわけにもいかない。

 で、他のパターンはどんなもんが考えられるのかってところで出てくる一案がホームズ・ワトソンの力関係の逆転*1。本作のワトソンは目茶苦茶強い。印象に残っているのは、扉を解錠しようと万能鍵でガチャガチャホームズがやっているシーン。一方ワトソンは扉を蹴破った。

 そこにいるのは、BBC版で「ぼくは役に立たなかったのかい?」と訊ねてホームズから「イエス」と返されるわんこワトソンではない。最強の男ワトソンである。ホームズは全編を通じて、ワトソンの協力を得るためにあれやこれやの手を尽くさなければならないのだ。

 原作にどれだけ忠実かと言われれば、かけらも忠実ではない。ただしそんなことはポスターを見たときからわかっていたことだ。となれば、あとはどれだけ弾けてくれるのかが重要で、個人的にはオープニングシーンからうまいこと引っ張り込まれ、最後まで弾けた押してくれたという印象が残った。

 ただこういう好印象はすべて音楽のせいかもしれない。BGMが格好良かった。サントラ欲しい。何より、見に行くのは無理かもと思っていたので劇場で鑑賞できてよかった。

 ところで最近映画館に行くとノー・モア映画泥棒っていうCMが流れる。今日もそれが流れていて、なんとなく「これもネットに上がっているのかなあ」と思った。でいまYoutubeを見てみたら、あった。

 さらにそれを真似している人の動画もあった。

 ハンドメイド感が良いように思う。

*1:ただしワトソンがホームズの理解者である点は、しっかりおさせてある。かなり嫌々ながらといった素振りがあったけれど、ワトソンは結局ホームズの手伝いをして、自らトラブルを抱え込んだり、ピンチに陥ったりする。