『ミステリーの社会学』(amazon)という本を読んでいたら、

もともと本格ミステリー自体が第一次大戦によって起こされた中産階級の知的・倫理的混迷の産物だった。大戦による大量死、革命、社会的混乱は古い倫理観をゆさぶり、どうしてこんなことになったのか、いったい誰がわるいのかがわからないという深い挫折感を、とくに知識層にもたらした。戦後のクロスワード・パズルと“メイヘム・パーヴァ*1派の大流行は彼らのそうした精神的外傷の代償作用だと言われる(Colin Watson,Snobbery with Violence,1971)

 なんだ、元ネタあったのか。ということで俺の中の笠井先生凄いよ度がツーランクダウン。元ネタの提示してたっけか? それともこれとは微妙に違う主張なんだったっけ。
・「5時46分」震災10年、各地で追悼行事http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050117it02.htm
 今日で十年です。朝起きて、テレビ点けて理解不能な映像が流れていたのはまだ憶えてます。95年はいろいろなことがあったわけですが、スタートはこっからだったなあ。このあとサリンからオウムフィーバーがあったり、エヴァブームが来たり、野茂がメジャーリーガーになったりしたんですよね。ウィンドウズ95が発売されたのもこの年だ。考えてみれば凄い一年だったんだなあ。俺は毎日遊び惚けていたけど。

*1:よく分からないが八墓村みたいなところのことをこういうらしい。そういうところを舞台に採った作品を書く人たちをまとめているみたい。