『機動戦士Zガンダム 星を継ぐもの』

 前に劇場まで足を運びながら、人の多さに負けて見ていなかったZの劇場版を観てきた。
 あちこちの感想に書かれていたことだが、テレビ版を見ていない人にはストーリーが分かりにくいと思う。ちなみにテレビ版を見たが半分近く忘れている俺にとってはあまり親切な作りに思えなかった。まあ、デカい画面でガンダムがドンパチしているだけで結構楽しかったけど。
 オープニングの宇宙空間が立体に感じられて感動。いきなりGacktの歌が流れ出して微妙。カミーユがジェリドをぶん殴るシーンがカットされていて失望。マークⅡに乗り込んだカミーユが人踏みつぶそうとしてくれて安堵。ファとシロッコの声に違和感。
 最新技術で綺麗になったモビルスーツが、ドンパチやってるだけで楽しかったというのを前提に、なんとなく思ったことなんだけど、ガンダム3部作と違い本作はテレビ版から20年近く月日が流れての映画化だ。ガンダム三部作をテレビ版の歴史化だとするなら、これはすでに歴史になっていることをまとめたもののはずで、タイトルに付けられた「新訳」はそういう意図が窺えるのだから、もっと歴史ドキュメンタリーみたいな形を取っても面白かったんじゃないかという気がする。生き残ったキャラクターたちがインタビューを受けているシーンを作ってみる*1とか(年号表示を入れて「逆襲〜」の前に持ってくればアムロやシャアのインタビューも可能だし)。そうすればもっと設定説明やら何やらが親切になったと思う。カイがジャーナリストっていう設定もあるんだから、インタビュアーをカイにしてみたりするのも面白かったんじゃないかなあ。無理かな。

*1:スポーツのドキュメンタリーとかハニカミみたいな感じで。