アーノルド (河出文庫 も 6-1)
本 秀康 
河出書房新社 2007-02-03
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宇宙一かわいい、奇想天外な面白さ！！
巨大ロボ、博士、宇宙人、課長……総出演！
ごきげんでちょっとビターな名作漫画
本秀康ベスト本
という帯につられて読んでみた。巨大ロボで博士で宇宙人では読まないわけにはいかない（大げさ）。
収録作品は「アーノルド」(ガロ1997年６月〜８月号に連載)「君の友達 金星編」（2001年）、「ホタル」（2001年、ッスピッツのツアーパンフ用に描かれたもの）、「佐賀を知りたい」（「分 ＢＵ」2003年夏号）、「岡田幸介と５０人の息子たち」（漫画の鬼ＡＸアックスvol.２ 1998年）、「偉大なる夢」（週間ビッグコミックスピリッツ増刊イッキ５号 2001年）、「あふれる愛」（同１１号 2002年）、「ボクとハカセ」（画集ハロー・グッドバイ 2000年）。著者あとがきによれば、表題作アーノルドはスネオヘアーの「冬の翼」という曲のプロモでアニメ化もされているというのでyoutubeを見てみたらあった。
こんな感じの絵で、前半は昭和二十年代の子供漫画みたいなんだが、転の部分でお約束をひっくり返すパターンが多かった。それが驚きになるよりも、なんか殺伐とした気分になるばかりで自分にはあまり合わないと思った。
そんな中表題作のアーノルドは自分的にも面白いと思える作品で、最初は巨神兵かと思ったが、デザインを見ているうち「キカイダー０２」に似てるような気がしてきて、あとがきの石ノ森章太郎みたいなことをやりたかったという記述に納得。アーノルドを溺愛する博士と、アーノルドにちょっと嫉妬してしまうトリ号が可愛かった。
