うちわの約9割は丸亀産

『マンホール:意匠があらわす日本の文化と歴史 (シリーズ・ニッポン再発見)』(amazon)という本を読んでいたら、

 香川県北西部にある丸亀市は、丸亀藩の城下町として栄えた高松市に次ぐ第二の都市です。金刀比羅宮(ことひらぐう)への参拝口であり、金比羅(こんぴら)参りの土産物として団扇(うちわ)の製造が盛んになりました。見つけたマンホールは、生産量が全国の9割を占める団扇と「丸亀城」の図柄でした

 と書いてあり、掲載された写真にはたしかにたくさんの団扇が刻まれていた。で、団扇ってそんなに丸亀で作られてるの? じゃあここのうちわ
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とかも丸亀産? (と思って会社の場所見てみたら愛知県西尾市とあり、特に丸亀を謳ってもいないので生産地約1割を占める丸亀以外のどこかなのかも)

 しかし、団扇の生産地なんて考えたこともなかった。もしかして地元はアピールしていたりするのか? と検索してみた。していた。
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うちわ作りの職人が多く在住していた丸亀では、全国から特色あるうちわ作りを任されるようになっていきました。そのため、柄と骨とが一本の竹から作られる、本来の「丸亀うちわ」と、各産地の要素が融合。こうして、多くの特長を得た丸亀うちわは、今では国内シェア9割に上る年間約1億本以上もの生産量と、形の多様さともに日本一を誇り、平成9年には国の伝統的工芸品に指定されました。

丸亀うちわとは | 丸亀うちわ

丸亀うちわづくりには、大きく分けて「骨」と「貼り」の工程があります。一つ一つの工程に日本一の伝統を守る「丸亀うちわ」の職人芸が光ります。なんともいえない温もりは、気の遠くなるような手作業から生まれます。1本のうちわができるまで、実に47に上る工程があります。

丸亀うちわとは | 丸亀うちわ

 ミュージアムもあればワークショップっぽい工房もあった。
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愛称のポルカ(POLCA)は、スペイン語で「港のうちわ館」の略称です。
うちわの港ミュージアムは、丸亀うちわの歴史を伝えるさまざまなうちわ、うちわづくりの模型人形、貴重な文献などを展示、実演コーナーでは伝統の技と工程を披露するほか、体験教室、全国の主なうちわも展示した、うちわの総合博物館です。

体験施設 | 丸亀うちわ

 入場無料らしい。ちょっと行ってみたいかも。で、なんでスペイン語が出てくるのかはよくわからなかったのだが、ウィキペディア見たら姉妹都市がスペインにあると書いてあったので、その兼ね合いだろうと勝手に納得することにした。
 今まで丸亀と聞くと丸亀製麺という連想しかなかったので、妙に詳しくなったような気さえしている。今後は丸亀と聞いたら団扇と思うことにしよう。

 というエントリーを書くためにブラウザを開き、予定通り書きあげたわけなんだけども、実は書き出しのところで検索してて、amazonでマンホールの蓋が買えると知ったことのほうがインパクトは大きかった。

マンホール フタ 鋳鉄製 歩道用マンホール 浄化槽 蓋のみ フタ径330mm (穴径295mm) MK-C-330

 お値段も意外なほどリーズナブル。ってか、ネットで買えるのかマンホールの蓋。もしかしてみんな買ってるのか?