サザエさん 第6040話「父さんの万年筆」

 「万年筆が好きである」の記事経由で知る。これ、本当に今年のアニメか……。読んで気になったのは「誰が脚本書いたの?」ということだったので本編もチェックしてみた。雪室俊一という方らしい。波平、フネ、マスオ、サザエが次々万年筆のエピソードを披露、カツオ、ワカメ(俺の知ってる声と違う気がした)、タラちゃんが万年筆をほしがるところ。孫引きで台詞の引用。

カツオ「お父さん、ボクが中学生になった時には、万年筆をよろしくお願いいたします」
ワカメ「あたしにも買ってぇ」
タラ「ボクにも買って下さいぃ」
波平「あぁ。みんなに買ってあげるよぉ」
マスオ「タラちゃんには、パパが買ってあげるからね」

 このシーンがそこはかとなく寂しいのは、彼らが中学生になるなんて日はこないということを知っているからだろうなあ。それにしても小学生の子供を持つフネが「女学校に入学したときに万年筆を買ってもらったよ」と宣ったのにはのけぞった。設定のマイナーチェンジされていなかったのか。
 こんな話を2008年に打ち出してくる「サザエさん」、実はかなり攻めている番組なのかもしれない。正直、ビビッた。