バーバラ・メッツガー 青山睦月訳『令嬢と愛犬は伯爵に出会う』

令嬢と愛犬は伯爵に出会う (マグノリアロマンス)
バーバラ・メッツガー 青山睦月

4775521721
オークラ出版 2013-12-09
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 お知り合いが初めての訳書を出した。こいつはめでたいってことで、紹介してみる(が、じつはまだ読んでない。紹介は読み所紹介ではなく、「こんな本出たんだって」紹介になります)。内容はこんな感じ。

裕福な地主の娘ソニアは、長兄の結婚や父親の再婚で家にいづらくなり、愛犬のフィッツとともに公爵未亡人である祖母の住むロンドンへと行くことになった。ロンドンで暮らしはじめたソニアの前に、彼女の財産を狙う男爵が現れる。フィッツは彼を気に入らず、ソニアにふさわしい相手を見つけるために街に飛び出していくが、怪我をして、ある男性に助けられる。フィッツを助けたのは、陸軍少佐でもある伯爵のダリウスだった。軍では英雄のダリウスだが、不名誉な噂のせいで社交界での評判は悪い。彼に会うなと周囲から言われたソニアは…。

 「裕福な地主の娘ソニアは」ってところで、隣に性格が悪くて腕っ節が強い大金持ちの貴族が来て、「喧嘩ばっかりしてしまうのに気になるのはなぜ?」って話なのかと脳内変換予測が働き、一番下の「彼に会うなと周囲から言われたソニアは…。」が目の端に入ったので、そうにちげえねえと思ったのだが、続きを読むと「長兄の結婚や父親の再婚で家にいづらくなり」となっていて、なんか大変そうだった。ソニアごめん。だがしんみりした気持ちでさらに読んでいくと、「ソニアにふさわしい相手を見つけるために街に飛び出していくが、怪我をして、ある男性に助けられる」ってところで、盛大に噴いた。この文の主語はフィッツであり、フィッツはである。婿の世話までしようとするなんて、なんたる忠犬。ってか、どんな風に犬がソニアにふさわしい相手を捜しに行こうと決意するのか、気になってならない。
 そしてそんな話であるなら、表紙はこうじゃないほうがいいんじゃないのとも思った。(ただし、表紙の女の子は可愛いと思う)。このあらすじの作品なら表紙はこんなのがよかったなあ(リンク先はアマゾンで『ワイルドハーフ』の文庫本)。
 ソニアとダウリスの恋の行方よりフィッツが幸せになれるのかどうかが気になる。どんな犬なのかも知らないのに。←もはや知り合いがどうこうという話が飛んでしまっている。
 つーことで、あらすじで気になった人は読んでみてね。いや、まずはおれがフィッツの勇姿を確認せねば。
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