失われた時を求めて〈7〉第四篇 ソドムとゴモラ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
マルセル プルースト Marcel Proust
集英社 2006-10
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七冊目。シャルリュスの秘密をなんとなく覗いてしまい、いろいろなことが語り手の腑に落ちるところから始まって、舞台はやがてバルベックへ戻り、アルベルチーヌへの同性愛疑惑へ。ソドムとゴモラという割に、露骨な描写はなく、それよりも中盤で語られたドレフュス事件への登場人物たちの反応の変化とか、おばあちゃんの死をようやく実感した語り手の独白とかが印象に残った。
そして、にわかには信じられないが、全体の半分を超えた。あとたったの6冊なので、いよいよ読了が遠くの方に見えてきた気がする。今のところ、なんでかは相変わらずわからないものの、とても面白い。