フィリップ・K・ディック 浅倉久志訳『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』

パーマー・エルドリッチの三つの聖痕
フィリップ K ディック 浅倉 久志

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早川書房 2013-02-28
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 なんとなく読んでみた。設定年代2016年(今年だ)。1965年から見た2016年は人類が太陽系の外まで足を伸ばし、火星には開拓団が送られ、金星には麻薬の畑が広がっていた。未来予知ができる男が朝起きると、なぜか隣に美女が寝ててって、なんとなく野崎まどの『know(感想)』を思い出すよな幕開け(そっから全然違う展開だったけど)と、未来の殺人事件を予知するところとクスリの効果で現実と似て違う世界をさまよって戻ってきたと思ったらまだ現実じゃなくてみたいな中盤の描写が印象的だった。タイトルに掲げられたパーマー・エルドリッチなる人物は自分的にはいまいち印象薄く対決的な盛り上がりはあまり感じなかった。