ニーチェ 木場深定訳『善悪の彼岸』

善悪の彼岸 (岩波文庫)
ニーチェ Friedrich Nietzsche

4003363957
岩波書店 1970-04-16
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by G-ToolsISBN:4003363957
善悪の彼岸」(ニーチェ著)に目を通した。原著は1886年自費出版された。

真理が女である、と仮定すれば――、どうであろうか。

 という書き出しから始まって、真面目で独断的な哲学者たちは、女を口説くのが下手だろうから、真理へもたどり着けなかったという目眩のするような論理を展開したあと、ニーチェ先生はとうとう帰ってこなかった。というか最初から最後まで何を言っているのか全然分からず、「言葉の意味はよく分からんが、とにかく凄い自信だ」と呟くくらいしかできることもない。
 時折意味の分かる文に出くわすと、「うーん、人間の文句の言い方にはあまり変化がないんだなあ」などと思ったりもしたけれど、文脈が読み取れていないのだから、その感想もどこまで当たってるか分かりはしない。自分には縁のない本だった。

追記2015/03/01キンドル版が出ていた。確認時の価格は1015円。紙の本とまったく同じだった。
善悪の彼岸 (岩波文庫)
ニーチェ 木場 深定

B00RF1QFD8
岩波書店 1970-04-16
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