フットサル療法

 ニュースZEROをぼんやり眺めていたら、統合失調症の人の治療に、フットサルを使う試みが紹介されていた。
 興味が湧いたので検索をしてみたら、こんな記事が出て来た。
ガンバ大阪が鬱病患者ら患者によるフットサル大会開催(産経新聞)-NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

Jリーグ「ガンバ大阪」が15日、鬱病統合失調症の患者
によるフットサル大会「ガンバ大阪スカンビオカップ」を
万博フットサルクラブ(吹田市)で開催する。
Jリーグのクラブが精神的疾患を抱える人のサッカー大会を
主催するのは初めて。
海外では鬱病(うつびょう)を改善させる“サッカー療法”が
取り入れられており、ガンバ大阪
「悩んでいる患者のために少しでも役に立てれば」
と話している。(板東和正)

ガンバ大阪が鬱病患者ら患者によるフットサル大会開催(産経新聞)-NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

 テレビの方は途中からだったんだけど、たぶんこの大会の話だったんだろうと思われる。で、見逃した経緯なんかも出ていた。

開催は昨年11月、高槻市周辺の鬱病患者らで結成した
フットサルチーム「GODDESS(ゴッデス)高槻」
の発起人、新阿武山病院の岡村武彦院長(50)らが
ガンバ大阪の練習グラウンドでサッカーの試合を行ったのが
きっかけ。ガンバ大阪のスタッフは患者約50人が、
声を出して試合に臨む姿を見て感動したという。

その時、ガンバ大阪
「精神的な疾患を抱える人が参加するサッカー教室を開いてほしい」
と参加者から要望を受け、今年3月にJリーグにスポーツ振興活動
支援事業として申請した。
(中略)

今回の大会は約3カ月間の練習の成果を発揮する場となる。
参加するのは鬱病統合失調症を患った10代後半〜50代前半の
男女約120人(9チーム)。
参加チームの一つ、「GODDESS高槻」のメンバー20人は、
精神的に安定を取り戻し薬物療法を継続できるように改善したという。

「鬱の人が集団で運動をするのは治療に効果的だ。
サッカーを始めた患者は自尊心や人とのつながりを取り戻した人が多い。
薬物療法と併用することで効果があり、今後も活動を広めていきたい」
(岡村院長)と話している。

 引用記事に拠れば、すでにイタリアでは鬱病統合失調症患者によるサッカーリーグが存在し、参加者の過半数が、サッカーを始めてから職を見つけるなどの回復を見せているということなので、岡村医師はその辺の話をヒントにしたのかもしれない。ってどこが元ネタかなんて話はどうでも良い。
 俺は他のことと変わらず、統合失調症のことについてもなんも知らないが、それで苦しんでいる人に有効な試みがなされて、成果を上げつつあるという話を知ることができて良かった。
 まちがっても「フットサルすれば治る」なんて誤解(効果がある人ない人いるのは当たり前だろうから)がばらまかれて欲しくはないが、打つ手を増やせた人もいるというのは、きっと希望だろう。
 大会は今年以降も継続して行われるらしい(J's GOAL | オフィシャルニュース | 「第1回 ガンバ大阪 スカンビオカップ」開催のお知らせ)ので、ガンバ大阪が主催であることともども、ぜひとも社会に認知されていって欲しいと思う。
 困っている人がいて、それをどうにかがんばっている人がいるなら、そのことを知っている人が増えるのも、悪いことではないだろうと思うので、情報量は少ないけれど、話題としてポストしてみる。誰かの役に立つと良いなと思う。


 ところでニュースZEROって、ちょろっとしか見ないんだけど、たまに見ると結構特集頑張ってるような気がするんだよね、個人的には。