名探偵コナン 漆黒の追跡者

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 日付的には一昨日のことだけど、お子様たちに混じって「名探偵コナン漆黒の追跡者」を見てきた。連続殺人の向こうに黒の組織の影がちらつく話。六番目の被害者が残した「タナバタキョウ」というダイイングメッセージは何を伝えるのか、から始まって、なんと警察の中に黒の組織のスパイが? なんてのやら、少年探偵団の面々が遊びに行った公園で見つけたカブト虫の羽にテープが貼り付けられていたのはどうしてかとか、色々盛りだくさん。が、一番印象に残ったのは久々に見た毛利小五郎のアホっぷりに磨きがかかっていたことと、毛利蘭の能力がもはや人間を超えていたことの2点。あっちこっちに張っておいた伏線が、ちゃんと機能する脚本の手際は相変わらず素晴らしいものの、「天国へのカウントダウン」(これが一番好き)における痺れるような格好良さはやはり感じられず、クライマックスでは完全に置いていかれた。原作読まなくなって久しいのも影響しているんだろうか。悪くないけど期待値に届かないという、「迷宮の十字路」以来の感想をまたも抱くことになった。ワクワクしにいったんだけど、向こうの見せようとするハラハラドキドキとこっちの期待する方向がずれていたのかもしれない。
 とはいえ、一年に一度のことなので、来年もオープニングの曲を聴くためだけに足を運ぶかも。次回に期待。