FLIP-FLAP (FUNUKE LABEL)
とよ田みのる
2015-03-16
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作者の名前で購入した。『ラブロマ(感想)』は、やさぐれ日記暫定版を知るきっかけになった作品で、結構思い出深かったのである。今月のセール対象商品で見かけ、とよ田みのるという名前になんか懐かしい気持ちが湧いてきて読んでみた。前情報ゼロ。ダウンロードして開けてみてびっくりした。
題材がピンボールだと? いや、世の中には野球盤を扱った小説だってあるのだから、ピンボールが題材だってそれほど驚きではないはずだけど、今まで見た覚えがないぞ。などと思いつつ読み始め、読み終わって二度びっくり。
面白かったよ! ピンボールが!
普通を自称する高校生が卒業記念に憧れの山田さんに告白する場面から話は始まる。交際の条件としてピンボールのハイスコアを出すことが提示される。
そこから基本的なテクニックとかの解説がなされつつ物語が進んでいく。主人公はピンボール大好き山田さんと少しでもお近づきになるためにピンボールを始める。でもって、大会に出たりしつつ恋の行方は果たしてっててなストーリーが展開するんだけどさ、プレイヤーがピンボールしてるときの姿がとっても生き生きしてて、すっげえ楽しそうなんだ、これが。ガキの頃ゲーセンでなんかしらんけどあるとやってしまうゲームがピンボールだったのも関係あるのかもしれないけど、なんか読んでて内側からたぎってくるもんがあんの。『ノーマーク爆牌党』読むと麻雀したくなるし、『スラムダンク』読めばバスケしたくなる、そんな感じで無性にピンボールがしたくなるんだ。いやあ、いいもん読んだ〜。一冊で完結してるのが惜しいくらいだった。
好きが伝わってくるって素晴らしいよね。