エドワード・D・ホック木村二郎訳『サム・ホーソーンの事件簿6』

サム・ホーソーンの事件簿VI (創元推理文庫)
エドワード・D・ホック 木村 二郎

4488201091
東京創元社 2009-11-30
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 最終巻。表紙で明らかなようにサム先生がご結婚。てっきりそれが最後なのかと思ったら、結婚しようと人生は続くし人殺しは発生するってことなのか、結婚は前半で触れられた。最後は第二次大戦の終盤が時代背景になっていた。作者が亡くならなければ戦後の赤狩り時代とか冷戦、公民権運動とか大統領暗殺なんかへの言及があったかもしれない。「巨大ノスリの謎」「黒修道院の謎」「羊飼いの指輪の謎」「夏の雪だるまの謎」が好みだった。特に「夏の雪だるまの謎」は容疑者が雪だるまというすっとぼけっぷりがたまらなかった。
 それにしても最初の一本目が面白かったからって理由だけで読み出したシリーズを最後まで読めるとは。やっぱりファーストインプレッションは大事だ。