宮内悠介『エクソダス症候群』

エクソダス症候群 (創元日本ＳＦ叢書)
宮内悠介

東京創元社 2015-06-29
売り上げランキング : 6870

Amazonで詳しく見る by G-Tools asin:4488018181
　デビュー作の短編集『盤上の夜（amazon）』、『ヨハネスブルグの天使たち』（amazon）が立て続けに直木賞候補作となった著者の第三作で初の書き下ろし長編。火星を舞台に取り、精神医療史をテーマに据えた作品。
　読み終えて、さあ感想書くぞと思ったんだけども、この方の感想があまりに素敵な仕上がりで、これ読んだあとになんか詰まんないこと書いたら、自分の気分まで台無しになりそうだなと、手もオツムもぱったり止まってしまった（笑）
　ほかにも【今週はこれを読め！ SF編】宇宙図としての精神病棟、頭蓋のなかの火星というまとまりのいい紹介記事がもう出てるし、まあリンクだけ張って「面白かった」と書いときゃ充分ではないかと。
　そんなわけで格好良く、面白い作品だった。広く読まれるといいなと思う。

　なお、キンドル版も同時に出ている。確認時の定価は1333円。
エクソダス症候群 (創元日本ＳＦ叢書)
宮内悠介

東京創元社 2015-06-30
売り上げランキング : 676

Amazonで詳しく見る by G-Tools asin:B00ZX011L4