『虎と月』

虎と月 (文春文庫)
柳 広司

4167900114
文藝春秋 2014-01-04
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山月記青空文庫)』を踏まえた作品で、虎になった李徴の息子が語り手。山月記の時代から10年後が舞台。息子は父親のことを知るため、旅に出る。謎は「いったい何があったのか」かな。ページ数も短いので大仕掛けな話ではないものの、柳広司のエッセンスが詰まった作品という印象。『ジョーカー・ゲーム感想)』のシリーズよりずっとらしいと思った。あーでももしかすると、ストレートにボーイ・ミーツ・ガールやってるのは珍しいかもしれない。