樋口一葉「おおつごもり」「にごりえ」「十三夜」「たけくらべ」

 歴史的に高評価なものを読むぞー、ということで新札の顔樋口一葉にいくつか挑戦。
「おおつごもり」(明治二十七(1894)*1年十二月文学界)貧乏なおじさんのために主家から二円盗むお手伝いの話。
にごりえ」(明治二十八(1895)年九月文芸倶楽部)芸者に入れ込んで家庭崩壊した男が家族に逃げられる話。←ちょっと嘘。
「十三夜」(明治二十八(1895)年十二月文芸倶楽部)旦那の仕打ちが過酷なので、離婚したいと言い出す娘を親父が「玉の輿だったんだからもったいない。我慢しろ」と説得する話。
たけくらべ」(明治二十八(1895)年一月〜二十九(1896)年一月文学界、のち文芸倶楽部四月号に一挙掲載。)頭数ページ読んで、ドブが汚いことしか分からなかったので挫折。
 読み切れた三つに一貫してるのは「貧乏って嫌よね」。まったくだ。しかし何故に一葉が天才と呼ばれていたのかは、作品を読んでも分からなかった。読みやすさと、読んでるときのまったり感は紅葉、露伴よりも上だとは思うけど、描写やら構成やらは百年残るようなものではない。

*1:日清戦争の始まった年