七十七歳のお誕生日おめでとうございます

 今日は辻先生(ウェブサイト)のお誕生日である。おめでとうございます。最近のお仕事としてアナウンスされているのは以下。

中日新聞連載のコラム『読書かいわい』で取り上げたいコミックやアニメが目白押しなのだが、アニメを実写化した『ヤッターマン』を取り上げてみようか。

今書いているのはアニメ本。京都の松籟社さんが出してくれる。タイトルはまだ仮で『アニメとはなにか』。それがわかれば世話はないけどさ。締め切りに遅れているが、硬いモノを書くのはほんと苦手だなと思い知りました。

瓜生慎のシリーズ、『四国・坊ちゃん列車殺人号』の内容をまだ思案中だ。伊予鉄に怒られないよう、坊ちゃん列車で殺人を犯そうというんだから。(こうゆうことがあるので、上記のリゾート列車みたいに気を遣ってしまいます)

けっきょく東京創元社からは、『戯作・誕生殺人事件』の前に『ピーターパンの殺人(完全版)』が出る予定だ。去年の春に上梓した『完全恋愛』と共鳴しあう部分もあり、ひさびさに読み返して若書きだったと、今さらながら思わざるを得ない。

その『完全恋愛』が、“このミス”と”本ミス”でそれぞれベスト3位に、“週刊文春”でもベスト6位に滑り込んだ。ミステリ専門誌はともかく、文春でよくランクインしたものだ。“早ミス”はプロの票は集まったが、読者票がゼロで惨敗した。(でも20位の中には食い込んだらしい) 今年になって本格ミステリ大賞の候補にあがり、ありがた涙である。

戸川安宣さんの紹介で、NHKの仕事をした。推理ドラマで読者への挑戦があって、なおかつケータイ小説にもできる……メディアミックスの注文ですか。山口さんだの霞さんだのと競作なので、リキがはいる。書き下ろしたのは40枚あまりの短編の形。久しぶりに探偵役はスーパーでした。
『探偵Xの挑戦状』と題して4月から放映される(ぼくは第一回だけですが。アニメ以来久々の第一回担当だ。すでに二度広報番組としてテレマップテレマップ放映ずみ。3月21日には午前2時と11時20分の二度オンエアらしい。実はぼくもまだ見てないんです。

「完全恋愛*1」のランクイン、「ピーターパンの殺人(完全版)」がいよいよ刊行(何年待ったんだ? 七年とか?)、それから「探偵Xの挑戦状(ウェブサイト)」(ケータイ小説は三月二十六日配信開始だって)と、いまだ健筆衰えぬ先生の、御健康と変わらぬ御活躍をお祈り申し上げます。

 万が一「誰?」と思った人は以下のサイトを見てね。なるほど、確かにその通りだと激しく納得したので引用しておく。
一本足の蛸 『秋期限定栗きんとん事件』の驚愕

今のライトノベルの前史にあたる時代に活躍し、その後、一般文芸へと活動の場を移した作家であり、いわば米澤穂信の軌跡を四半世紀先取りした人物と言える。

『秋期限定栗きんとん事件』の驚愕 - 一本足の蛸

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お薦め作品の感想にもリンクしておく。
ぼくたちのアニメ史
「天使の殺人[完全版]」
死に神はあした来る
紺碧(スカイブルー)は殺しの色
盗作・高校殺人事件
急行エトロフ殺人事件
宇宙戦艦富嶽殺人事件
ローカル線に紅い血が散る
秀介ファイルNo.1
迷犬ルパンの名推理
迷犬ルパンの犬疑
アリスの国の殺人
 他にも面白かったのはいくつもあるけれど、パッと思いついたのはこの辺。

*1:読まなきゃ