昨日の続き

 前回エントリにはたくさんの反応を頂いた。感謝したい。ブコメやTB読みつつ、蕨市の方はどうなったのか気になっていたんだけど、どうやら割と最悪に近い目が出たようだ。

**左翼2名逮捕**
2009年4月11日(土)カルデロン問題の発祥地、埼玉県蕨市
犯罪外国人・犯罪助長メディアを許さない国民大行進in蕨市
この問題に関心を持つ一般国民約130名が参集。
左翼側は約30名。
集合場所の公園にはカルデロン一家擁護の左翼の仕業と思われる
挑発的な落書きがいたる所に書かれていました。
行進出発直前に左翼が我々の用意した横断幕を破り逃げ去り、
行進中も列の後ろから妨害行為を働きました。

【協賛】主権回復を目指す会せと弘幸Blog『日本よ何処へ』 NPO外国人犯罪追放運動外国人参政権に反対する会・東京

【主催】在日特権を許さない市民の会

 youtubeに上がっていた映像脇のキャプションがこれ。
 映像がこっち。

 何が最悪って逮捕されたら「犯罪者が支援しています!」とかいう発言がデタラメじゃなくなるところだ。現場の雰囲気やら文脈やらが見えないので、細かいコメントは控えるが、残念だとは言っておく。それは集まった意図とまったく逆の効果をもたらしているからだ。


 それにしても在特会は凄い。何が凄いって映像の頭。映像の意図は「左翼がこんな嫌がらせをしています」ってのを見せることなんだろうけど、スピーカーが拾っている声がこう言っている。「人種差別じゃねっつんだよ。外国人に人権なんかねえのに……」そっから後ろは聞き取れなかったが、こんだけで十分だ。どう聞いてもレイシスト団体じゃねえか。法律破ったとかなんとかってのは単なる飾りだろ、やっぱり

 ひとりの発言で全体にラベリングするんですかというご意見もあるかもしれない。ライブ映像ならそれは正しい。しかしこれは編集がされていて、音を消すこともできた(実際、この台詞の前は映像に音は入っていない)のに、ここから音を入れている以上、この言葉は編集者のメッセージとして採用されていると俺は考える。


 それから、130人もこんなもんに集まるとは正直思っていなかった(追記:id:terracaoさんにhttp://miraclemiracle.seesaa.net/article/117318626.htmlを紹介していただいた。現地レポ記事。これによると、在特会五十人、左翼十人程度だったとのこと。参考に載せておく*1。) 。ブクマコメにあった「20人程度」よりは行きそうと思ってはいたけど、三桁の日本人が日の丸持ってこんなもんに参加(こんな気持ち悪い日の丸パレードは初めて見た*2)し、それを見て「今度は行く」の「素晴らしい」のと言っている奴が5000人*3以上いるってのは、何がどうなっているんだかくらいしか穏当な言葉がない。右とか左とか以前に。

 心底、残念なできごとだった。本当に、残念な出来事だった。

*1:このレポは口調はおちゃらけているけど、すごくまともに思えた。それだけに現場のひどさがやるせない。

*2:今までは見ないようにしてた。

*3:在特会会員がそれくらいなんだって。