「ぼくたちのアニメ史」言及作品リスト

ぼくたちのアニメ史 (岩波ジュニア新書)
辻 真先

400500587X
岩波書店 2008-02
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おすすめ平均 star

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 脚注の「本書」は「ぼくたちのアニメ史」(辻真先 岩波ジュニア新書)を指し、感想部分は同書より引用。「ぼく」と出てくるのは辻真先を指す。

  • 骸骨の夢(1929)
  • ポパイシリーズ(1933〜1957)
  • 風車小屋のシンフォニー(1937)*1
    • 嵐の一夜の情景が忘れがたい。

白雪姫 デラックス版 [DVD]
白雪姫 デラックス版 [DVD]

  • 白雪姫(1937)*2
  • モスの消防隊(1938)
    • その色彩の鮮やかさ艶やかさを見たぼくは仰天した。いま観ても動きといい色彩といいギャグといい、まるで昨日できあがった新作みたいだ。
  • 子どもの夢(1938)*3
    • 揺りかごを舟に、夜空を海に、星を魚に見立てた赤ちゃんの夢の美しさ

ガリヴァー旅行記

  • ガリバー旅行記(1939)
    • 名古屋で待っていてもいつ封切られるかわからないので(そういう時代だった)、思い切って新宿の武蔵野館へ観に行った。東京まで片道十時間かかった(そういう時代だった……)。そんなに苦労して観たのに、映画は面白くなかった。まだカラー映画にスーパー・インポーズ(画面横の字幕)を焼き込む技術がなかったので、映画がはじまる前に数枚の字幕で内容を説明してくれただけだ(そういう時代だった!)。乱れ飛ぶ英語の中で大多数の客は茫然としていた。
  • 西遊記 鉄扇公主の巻(1941)本編http://www.archive.org/details/princess_iron_fan
    • 背中に一面刺を生やした巨大な恐竜が、火炎山の急峻な山腹をズシリ……ズシリ……と登ってゆく、量感溢れる場面が今も目に浮かぶ。
  • バッタ君町へ行く(1941)
    • ポパイの作者らしい都会的センスのコメディで洒落ていた

バンビ スペシャル・エディション

  • バンビ(1942)
  • くもとちゅうりっぷ(1943)
    • 戦争のキナ臭さをまったく感じさせない叙情の佳品だ。
    • 明らかにシリー・シンフォニーを意識しており、それが猿まねでなく日本的な情緒を湛えていた
    • 戦前日本が送り出したアニメの、最良の一本といっていい。
  • 桃太郎の海鷲(1943)
    • 『海鷲』では、撃沈されたアメリカ戦艦のマストに、ポパイ(と思いこんでいたのに『日本アニメーション映画史』にはプルートとある。記憶なんてアテにならない……)がよじ登って、空まで逃げるカットだけ覚えている。
  • 桃太郎 海の神兵(1945)
  • エノケン・ロッパの新馬鹿時代(1947)
    • 実はこの映画のタイトルバックがすべてアニメーションだった(中略)これがぼくの戦後はじめて観たアニメだった。涙が出るほど嬉しかった。戦争のない幸せを心から楽しんだ。
  • すて猫トラちゃん(1947)
    • 一九四七年という時代に、三〇分に満たない中編とはいえフルアニメでオペレッタ形式という冒険を、よくやってのけたものだ。
  • タヌキ紳士登場(1948)*4
  • 嫁入聟取花合戦(1949)*5

白蛇伝

少年猿飛佐助

  • 少年猿飛佐助(1959)
  • ひょうたんすずめ(1959)

西遊記

  • 西遊記(1960)
  • プラス50000年(1961)*6

101匹わんちゃん プラチナ・エディション (期間限定)

  • 101匹わんちゃん*7

安寿と厨子王丸

アラビアンナイト シンドバッドの冒険

  • アラビアンナイトシンドバッドの冒険(1962)*9
    • 大いに期待したのだけれど、昭和三十七(一九六二)年夏休みに公開された作品は、うーんと首を傾げさせられた。今にも面白くなるかなるかと思っていたがならなかった、という印象のみ残っている。
  • ある街角の物語(1962)
    • 戦火に焼かれ炎と化しても最後まで共に空を舞う、男女の音楽家のポスター一対に、ぼくは涙した。
  • おとぎの世界旅行(1962)

私は二歳

  • 私は二歳(1962)

鉄腕アトム DVD-BOX(1) 〜ASTRO BOY〜

鉄人28号 DVD-BOX 1

  • 鉄人28号(1963〜66)

エイトマン DVD-BOX collection 1

わんぱく王子の大蛇退治

  • わんぱく王子の大蛇退治(1963)
    • 脚本は池田一郎。はるか後に隆慶一郎ペンネームで、時代小説界に旋風を巻き起こした人である。
    • とにかく演出は冴えていた。トップシーンの蝶の羽のアップにはじまり、八岐の大蛇と戦うクライマックスには本気で手に汗握らされた。
    • 優秀なスタッフが乗りに乗っただけに伝説の名場面ができあがった。
  • わんわん忠臣蔵(1963)
    • 白川大作の演出は軽快に纏められてはいたが、(中略)作品全体に(原案・構成の:引用者注)手塚らしさはあまり感じられなかった。
  • 殺人 MURDER(1964年)
  • 少年忍者風のフジ丸(1964〜65)
  • ゼロ戦はやと(1964)
  • ビッグX(1964〜65)
    • 手塚治虫の原作によるSFだから、(東京)ムービーの特質が出た作品ではない。

宇宙エース DVD-BOX 1

  • コンピュートピア(1965)*10
  • ハッスルパンチ(1965〜1966)

ジャングル大帝 Complete BOX

イジー・トルンカの世界I「『手』その他の短篇」

スーパージェッター Vol.1

  • スーパージェッター(1965〜66)*11

宇宙少年ソラン Vol.1

  • 宇宙少年ソラン(1965〜67)
  • オバケのQ太郎(1965〜67)
    • どのチャンネルを回しても、似たり寄ったりの設定であったアニメの企画に、風穴を明(ママ)けたのが『オバケのQ太郎』であり、企画制作した東京ムービーであった。

遊星少年パピイ DVD-BOX collection 1

  • 遊星少年パピイ(1965〜66)


W3~AMAZING THREE~ DVD-BOX(1)

  • W3(ワンダー・スリー)(1965〜66)
  • 展覧会の絵(1966)
  • レインボー戦隊ロビン(1966〜67)

ハリスの旋風(7)

  • ハリスの旋風(1966〜67)

サイボーグ009

SALLY DVD-BOX

悟空の大冒険 Complete BOX

ピュンピュン丸 コンプリートDVD

  • ピュンピュン丸(1967)*12

サイボーグ009 怪獣戦争

マッハGOGOGO Lap.1

リボンの騎士 Complete BOX

巨人の星コンプリートBOX Vol.1

ゲゲゲの鬼太郎1968DVD-BOX ゲゲゲBOX60's (完全予約限定生産)


わんぱく探偵団DVD-BOX

  • わんぱく探偵団(1968)
  • あかねちゃん(1968)

太陽の王子 ホルスの大冒険

  • 太陽の王子 ホルスの大冒険(1968)
    • 作品全体を通して陰鬱で、笑いひとつないのがしんどかった。後で思うと、まだぼくはディズニーの権威に恐れ入っていたに違いない。
    • アニメファンのキャラ萌えに先鞭をつけたヒルダの声が、市原悦子であったことも書いておきたい。

バンパイヤ Complete BOX

  • バンパイヤ(1968〜69)

佐武と市捕物控

どろろ Complete BOX

長靴をはいた猫

アタックNo.1 DVD-BOX 1

  • アタックNo.1(1969〜71)
  • サザエさん(1969〜)
    • 瞬間風速を誇る流行作品から見れば、ダサいマンネリズムの世界かもしれず、『ガンダム』世代の人は無関心だろうが、それでもなおこれは、“テレビ”アニメのみごとなサンプルである。
  • ムーミン(1969〜70)

ハクション大魔王 DVD-BOX

タイガーマスク BOX 1

  • タイガーマスク(1969〜71)
    • 番組そのものはとても楽しく書くことができた。

もーれつア太郎 DVD-BOX Vol.1【完全生産限定盤】

千夜一夜物語

ひみつのアッコちゃん 第一期(1969)コンパクトBOX1

空飛ぶゆうれい船

  • 空飛ぶゆうれい船(1969)

あしたのジョーCOMPLETE DVD-BOX

クレオパトラ

  • クレオパトラ(1970)
    • ぼくはこの作品を封切り日と千秋楽に観た。驚くべきことに内容が変わっていた。

赤き血のイレブン 1 (1~4話) (レンタル専用版)

  • 赤き血のイレブン(1970〜71)
  • 魔法のマコちゃん(1970〜71)

さすらいの太陽 DVD-BOX

国松さまのお通りだい DVD-BOX 1

  • 国松さまのお通りだい(1971〜72)

LUPIN THE THIRD first tv. DVD-BOX

マジンガーZ BOX1(初回生産限定)

デビルマン BOX

科学忍者隊ガッチャマン COMPLETE DVD BOX

海のトリトン DVD-BOX

  • 海のトリトン(1972)
    • ぼくも脚本陣のひとりだったので、放映延長を訴えるため大阪から上京した女子高生に、新宿西口の喫茶店で会見を申し込まれた。その情熱に圧倒されたのが昨日のようだ。
  • 哀しみのベラドンナ(1973)
  • ワンサくん(1973)

新造人間キャシャーン COMPLETE DVD-BOX ~ALL EPISODES OF CASSHERN

バビル2世 DVD-BOX

  • バビル2世(1973)

キューティーハニー プレミアムBOX ( 初回限定生産 )

ドロロンえん魔くん Vol.1

アルプスの少女ハイジ 35周年メモリアルボックス (期間限定生産)

宇宙戦艦ヤマト TV DVD-BOX( 初回限定生産)

  • 宇宙戦艦ヤマト(1974)
    • 残念でならないのは、ヤマトに続編、続々編が生まれてせっかくの感動を水増ししていったことだ。独立峰の鮮やかな印象を大切にすべきであった。みずから群峰の陰に姿を没してしまったことを惜しむ。
    • だが少なくとも『宇宙戦艦ヤマト』第一作に限っては、アニメ史上の伝説的存在となり得たのである。

魔女っ子メグちゃん DVD-BOX1

タイムボカン DVD-BOX1

フランダースの犬(1)

勇者ライディーン DVDメモリアルBOX(1)

母をたずねて三千里(1)

川本喜八郎作品集

  • 道成寺(1976)
  • キャンディ♥キャンディ(1976〜79)

超電磁ロボ コン・バトラーV DVD-BOX

  • 超電磁ロボ コン・バトラーV(1976〜77)

超電磁マシーン ボルテスV BOX (初回限定生産)

  • 超電磁マシーン ボルテスV(1977〜78)
  • アローエンブレム グランプリの鷹(1977〜78)
    • ドラマとレースの按分がむつかしく、りんたろうを監督に頼み込んだ割には、いまひとつ成功といえなかった。NHK時代からの知人で原作者の保冨康午の知識にぼくが頼りすぎたきらいがある。

闘将ダイモス DVD-BOX【初回生産限定】

未来少年コナン 30周年メモリアルボックス (期間限定生産)

  • 未来少年コナン(1978)
    • 走り飛ぶコナンの動きの切れ味にぼくは茫然とさせられた。
    • 『コナン』が発揮した人間臭い魅力は、それまでのテレビアニメが忘却していた、肉体の躍動感に他ならない。
  • キャプテン・フューチャー(1978〜79)

宇宙海賊キャプテンハーロック DVD-BOX

銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 1 「永遠への旅立ち」

  • 銀河鉄道999(1978〜81)
    • 『999』の、SLが星空を駆けのぼってゆく詩情溢れるシーンは忘れがたい。

ルパン三世 - カリオストロの城

  • ルパン三世 カリオストロの城(1979)
    • ルパンの原形に馴染んでいたぼくにははじめやや異質であったが、動いてこそアニメだと主張するような宮崎アニメの爽快さに、たちまちのめりこんだ。
    • 動く、動く、走る、走る、飛ぶ! 最後の城の秘密が明かされた壮麗な場面に至るまで、ぼくは悔しいほど興奮した。これはエンタテインメントとしてのアニメの最高峰だと思った。

銀河鉄道999 (劇場版)

  • 銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)(1979)
    • テレビでは描写しきれぬ時間惑星崩壊のクライマックスで、アニメ独特のスペクタクルを成功させていた。宮沢賢治が生きていたら、さぞ固唾を呑んで観ただろうと、アニメフリークのぼくは勝手な空想を楽しんでいる。

機動戦士ガンダムDVD-BOX 1 特典フィギュア付(完全初回限定生産)

夏への扉

  • 夏への扉(1981)
    • あんなラクに書けたシナリオは珍しい。そのうえ作画(川尻善昭が参加していた)も演出も良かったおかげで、ぼくの劇場アニメでは一番の出来となった。

ユニコ【劇場版】

  • ユニコ(1981)

Dr.スランプ アラレちゃん DVD-BOX SLUMP THE BOX んちゃ編

うる星やつら TVシリーズ 完全収録版 DVD-BOX1

忍者ハットリくん DVD-BOX 上巻

アンドロメダ・ストーリーズ

  • アンドロメダ・ストーリーズ(1982)
    • 結果はいけませんでした。放映時間の短縮があったりして、構成にガタがきたのも原因だが、ぼくに長篇に見合う筆力がなかったのかと反省する。

超時空要塞マクロス メモリアルボックス

装甲騎兵 ボトムズ VOL.1

リーンの翼 1

キン肉マン コンプリートBOX (完全予約限定生産)

キャプテン翼 COMPLETE DVD-BOX 1〈小学生編・前編〉

うる星やつら TVシリーズ 完全収録版 DVD-BOX1

幻魔大戦

ゴルゴ13 【劇場版】

はだしのゲン

風の谷のナウシカ

  • 風の谷のナウシカ(1984)
    • ナウシカ』はユニークなエコロジードラマで、それが時代相にマッチしたという見方もあるが、ぼくはそれ以上にアニメならではの視覚的楽しさ、ことに雲をかいくぐって飛翔する描写が、多数の観客の嗜好に投じたように思う。基本ステージの「腐海」そのものも飛んだ発想だけれど、天馬空を行くナウシカの浮遊感を見て、これがアニメの本質かと直感した人が多かったのではないだろうか。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

巨神ゴーグ DVD-BOX

「北斗の拳」25周年記念 DVD-BOX~TVシリーズHDリマスターエディション~ (通常版)

カムイの剣

機動戦士Zガンダム Part I ― メモリアルボックス版

DRAGON BALL DVD BOX DRAGON BOX

天空の城ラピュタ

TOKUMA Anime Collection『天使のたまご』

  • 天使のたまご(1986)
    • ぼくはまだ押井を『うる星』の監督としか認知していなかったから、作品に接したときは驚愕した。なんなんだ、これは! 幻想談と片づけるには、あまりにがっしりした世界観を持っている。沈鬱な町の壁を巨大な魚影が通り過ぎてゆくシーンの、不可解きわまりない一場面が、ぼくの脳内に焼き付けられてしまった。この一作でアニメ作家押井守の名は忘れ難いものとなった

王立宇宙軍 オネアミスの翼 (Blu-ray Disc)

  • 王立宇宙軍オネアミスの翼(1987)*14
    • 興行的にはまあまあであったが、キャラクターや作画、物語運びは、えらそーなことをいうようだがぼくの的を射たものだった。

ロボットカーニバル(初回限定版)

  • ロボットカーニバル(1987)*15

妖獣都市

  • 妖獣都市(1987)

迷宮物語

となりのトトロ

  • となりのトトロ(1988)
    • ぼく個人としては、真に宮崎アニメの傑作と呼ぶべきは『となりのトトロ』(一九八八)だと考えている。
    • それは『トトロ』が斬新な面白さというだけでなく、日常と幻想世界を往来する物語が等身大の家族を軸に展開していること、声高にメッセージを訴えるわけでもないのに、観客をトトロの森の虜にすること、など全編に漲るアニメ力に感じ入ったからだ。『ナウシカ』『ラピュタ』『トトロ』と宮崎アニメはスケールダウンするばかりで面白くない……という批評を目にしたが、節穴ではないか。宮崎駿スペースオペラを撮ったら、絶賛するつもりですか、あなた。

火垂(ほた)るの墓

  • 火垂るの墓(1988)
    • 火垂るの墓』のあの仕上がりには最敬礼せざるを得ない。なんという作品の研磨ぶりか。真摯な主題を一文字に提示するという、ほとんど先天的な名作に接したぼくは、アニメ作品の重量感について深く考えさせられた。

トップをねらえ! Vol.1

AKIRA DTS sound edition

  • AKIRA(1988)
    • ピロン……ピロン……という音の閾下から首をもたげる男声合唱を率い、怪物化したぬいぐるみが揺らぎ出る悪夢的場面を、ぼくはいつまでも忘れないだろう。

リトル・ニモ

  • NEMO/ニモ(1989)

魔女の宅急便

機動警察パトレイバー 劇場版 (Blu-ray Disc)

ふしぎの海のナディア DVD-BOXII

老人Z

  • 老人Z(1991)
    • なによりも設定が愉快であった。老人介護のため厚生省(現・厚生労働省)が開発したロボットが暴走する、それだけのお話が膨れあがって、アレヨアレヨとばかりでかい山場に客をひきずってゆく。カルメ焼きみたいに軽いのに風刺の小骨が頑丈だから、いつまでも忘れがたいアニメになっていた。

DVD TV版傑作選 クレヨンしんちゃん 1

獣兵衛忍風帖

平成狸合戦ぽんぽこ

NEON GENESIS EVANGELION 01 TEST-TYPE

新機動戦記ガンダムW メモリアルボックス版 Part.I (初回限定版)

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

  • GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995)
    • ぼくは士郎正宗の原作が好きなので粗筋は辿れたが、未読のオジサンにはやはり難解であったろう。だがあの独特なオリエンタルムードとアクションの畳み込みはまさしく押井宇宙の魅力だ。

MEMORIES

  • MEMORIES(1995)*17

機動新世紀ガンダムX DVDメモリアルボックス (初回限定生産)

もののけ姫

  • もののけ姫(1997)
    • 野心作であり、真摯に主題と格闘する作家としての姿勢に好感度は極めて大だったが、まさかあそこまでのヒットになるとは思わなかった。(中略)ジブリのプロデューサー鈴木敏夫の手腕が背後にあったと思われる。
  • 遊☆戯☆王(1998)*19

青の6号 DVD COLLECTION Vol.1

カードキャプターさくら DVD-BOX 1

トライガン D-1

ホーホケキョ となりの山田くん


ONE PIECE piece.1

∀ガンダム MEMORIAL BOX 1 (初回限定版)

今、そこにいる僕 TV-BOX

  • 今、そこにいる僕(1999〜2000)
    • 異世界がきちんと構築してあり、そこを舞台にしてまっしぐらに行動する少年増が、スーパーヒーローでないから堅実で(シビアにいえば地味で)最後まで見届けることができた。

十兵衛ちゃん~ラブリー眼帯の秘密~DVD-BOX

BLOOD THE LAST VAMPIRE デジタルマスター版(UMD Video)

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

  • クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲(2001)
    • 永井豪の短篇『ススムちゃん大ショック』を連想させる、毒のある子離れコメディであったが、子連れで観にいったオトナたちは、どんな顔をしてあのテーマを受け止めたのだろう? 自分がおちょくられているとも知らず、ケラケラ笑っていたのかな。

千と千尋の神隠し (通常版)

  • 千と千尋の神隠し(2001)
    • 場面ごとの趣向――温泉宿油屋の大騒ぎ、海上を疾走する列車、釜爺の造詣などつぎつぎ繰り出される奇想で飽かせないが、『もののけ姫』の延長と深化を期待したぼくには、賑やかなお楽しみアニメとして(それだけでも上出来だけれど)やや物足りない思いであった。贅沢、というものだろうか。

メトロポリス

シャーマンキング 1

ヒカルの碁 一

テニスの王子様 Vol.1

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

  • クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦(2002)
    • ひとつ間違えたら厭味ったらしいマセガキの話になるのに、原恵一監督はアニメの活力にしんちゃんの活気を上乗せして、颯爽とした魅力を放っている。

「頭山」山村浩二作品集

  • 頭山(2002)

戦闘妖精雪風 DVD-BOX

  • 戦闘妖精雪風(2002)
    • フルデジタルアニメの絵が凝りすぎで、一過性の客でしかなかったド近眼のぼくには(なんだか暗いなあ)という、苦心のアニメーターが聞けばカッとなりそうな感想を持った。

千年女優

花田少年史 DVD-BOX

  • 花田少年史(2002〜03)
    • 笑えて泣ける気持ちのいい粒ぞろいの作品群だった。

猫の恩返し / ギブリーズ episode2

機動戦士ガンダムSEED 1

灰羽連盟 TV-BOX

最終兵器彼女 スペシャルヴァリューBOX

ほしのこえ(サービスプライス版)

  • ほしのこえ -The voices of a distant star-(2002)
    • アートアニメとエンタテインメントアニメを総合したような――デジタルであってもセルアニメの温かみを湛え――SFに未知の人の胸にも滲み込んでゆくSFである。

名探偵コナン・ベイカー街の亡霊

  • 名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002)
    • ぼく個人としては乱歩賞作家の野沢尚がシナリオを書いた『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』(二〇〇二年)が、原作つきのハンディを越えた傑作と考えている。(中略)ていねいなクライマックスの積み上げに、日本映画では珍しいほどの満足感を覚えた。必ずしもアニメファンでなくても、ホームズに関心がある人なら一見を要する。

ラーゼフォン DVD-BOX

TVアニメーション NARUTO~ナルト~(1)

鋼の錬金術師 vol.1

GUNSLINGER GIRL DVD-BOX

東京ゴッドファーザーズ デラックスBOX (2枚組)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 1

劇場アニメーション「雲のむこう、約束の場所」 Blu-ray Disc

  • 雲のむこう、約束の場所(2004)
    • 泣きたいほど美しく描かれた雲と、それを越えて飛ぶ手作りの飛行機は、宮崎アニメの飛翔とは違った趣で、観る者の心を震わせる。

BLEACH 死神代行篇1

MONSTER DVD-BOX Chapter 1

  • MONSTER(2004〜05)

蒼穹のファフナー Arcadian project 01

イノセンス (Blu-ray Disc)

  • イノセンス(2004)
    • 『機動隊』でもぼくのハートに谺した川井憲次の音楽にふたたび痺れ、ついCDを買ってしまった。ぼくが映画音楽を衝動買いするなんて、大友克洋の『AKIRA』以来の珍事であった。

スチームボーイ 通常版

  • スチームボーイ(2004)
    • 期待で首を長くしてようやく観終えたときの、素直な感想はというと――盛り込みすぎ、というものだった。スタッフのみなさんには申し訳ないのだけれど、“勇気と希望の空想冒険活劇”にしては重量感がありすぎる。宮崎アニメは主題の軽重に応じて力こぶのいれ方を変えているのに、前作を上回る超弩級の重量感で押し切ってしまったのは、いささか読み違いではなかったか。(中略)ぼくの生まれた名古屋の言葉でいうなら「もったいにゃー」のである。アニメ史に残るはずだった快作に、ついになり損ねた感が深い。

APPLESEED

かみちゅ! 1

  • かみちゅ!(2005)
    • タガの外れた発想に驚いたが、われわれの世代なら書いたであろう、ナゼコノオンナノコガカミサマニナッタノカ、という基本的な説明を吹き飛ばして、はじめに神ありき、とばかり堂々と幕を開けていることにも驚いた。

劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 (通常版)

ノエイン ~もうひとりの君へ~ 第1巻

交響詩篇エウレカセブン 1

  • 銀魂(2006〜)
    • 二〇〇七年一二月の時点で、突出したギャグが得意なテレビアニメは『銀魂』だが、感覚に皺が寄りはじめたぼくは、あわや空知英秋原作あるいは高松信司演出に置いてけぼりを食わされそうになっている。
    • 時として野放図な楽屋落ちや、一五禁もののテレビルール無視がまかり通るから、この手のギャグに目のない人は歓喜するし、わからない人は途方に暮れるだろう。
    • これは笑いに特化している高松監督のシリーズで、二〇〇七年一二月現在、さいわい放映は続行されている。

ひぐらしのなく頃に DVD第1巻~第4巻セット「雛見沢事件録~ハジマリ~」

BLACK LAGOON 1 初回限定版

幕末機関説 いろはにほへと 巻の一

ゲド戦記

  • ゲド戦記(2006)
    • これからのジブリが、どうアニメの未来図を設計してゆくのか。早くも『ゲド戦記』にはその不安が滲み出ていた。

銀色の髪のアギト 通常版

  • 銀色の髪のアギト(2006)
    • 観終えた後の印象は「惜しいなあ」というものだ。3Dと2Dを統合して破滅的な未来の地球を描く。その絵はみごとだけれど、登場人物が善玉悪玉ともに優等生で平板なのが辛い。

時をかける少女 通常版

パプリカ

  • パプリカ(2006)

ブレイブ ストーリー (Blu-ray Disc)

  • ブレイブストーリー(2006)
    • 大河内一桜の脚本には求心力があって、ファンタジーの楽しさをふりまきながら、きちんとワタル対ミツルの物語に纏めている。

ひぐらしのなく頃に解 DVDセット 1

AFRO SAMURAI ディレクターズ・カット完全版

  • アフロサムライ(2007)
    • 予備知識なしに渋谷のライズで観たときは、けっこう驚かされた。(中略)だが時代劇の醍醐味を味わわせてくれたかというと、考えさせられる。(中略)チャンバラの快感が弱いのが残念だ。

CLAYMORE Chapter.1

劇場アニメーション 「秒速5センチメートル」Blu-ray Disc

  • 秒速5センチメートル(2007)
    • それにしてもこの人の手にかかると、田舎も都会も空も海もロケットも、なんでもかんでも美しい。いつかこの監督も自分が描く美しさに倦むときがきて、新しい挑戦をこころみるのだろうか。

ストレンヂア -無皇刃譚- (初回限定版)

  • ストレンヂア 無皇刃譚(2007)
    • 安藤真裕監督が時代劇映画のファンらしく、主人公と敵役が出会った場面の殺気(子供たちの遊びの描写が効果的)、クライマックスの立体的な葬儀場の装置など、随所にその蓄積が見られる。

河童のクゥと夏休み コレクターズBOX(特別版本編+特典DVDの2枚組) 【完全生産限定版】

  • 河童のクゥと夏休み(2007)
    • 観終えて後しみじみと感じさせられる滋味は、即席アニメでは絶対に醸し出すことのない奥深いものだ。『サザエさん』のファンにも『エヴァンゲリオン』のファンにも観てほしいし、アニメのすばらしさをわかってもらえると信ずる。

エクスマキナ -APPLESEED SAGA- スタンダード・エディション

  • EX MACHINA -エクスマキナ-(2007)
    • 正直なところをいえば、ぼくは前作(「APPLESEED」:引用者注)により心動かされた。(中略)『エクスマキナ』はアニメというより、全編をCGで構成したVFXドラマみたいだ。
  • 劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸(2007)*20


機動戦士ガンダム00 (1)

大江戸ロケット vol.1

  • 大江戸ロケット(2007)
    • 話といい、絵といい、縦横に味つけしているようでちゃんと塩梅がととのえてある。江戸晩期の物語に、平然としてテレビが出るわケータイが出るわ。それをただのお笑いにしないで、ドラマを凝縮するため使って、しかも次の瞬間には素知らぬ顔でとぼけてみせる。(中略)アニメでなくては――アニメの客相手でなくては――不可能な遊びが他に替えがたい面白さだ。

映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い スペシャル版

  • ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜(2007)
    • 脚本をミステリ作家新保裕一が書いたタイムトラベルもの『のび太の新魔界大冒険』(二〇〇七年)は、さすがによく工夫されており、収まるべきものがストンと収まるクライマックスの整合性が痛快だった。

精霊の守り人 第1巻 (初回限定版)

  • 精霊の守り人(2007)
    • タイトルバックからして凡庸な作品とは隔絶した出来ばえだ。チャグムのアップにはじまって、限りない大地をカメラが後退してゆくエンディングにしても……と、どんどん横道(でもないか、アニメ史なんだから)にそれるので、ここでは竜の子プロを振り出しにしたプロダクションI・Gの凄味を再認識したとのみ、書いておこう。

*1:本書では原題の直訳「古い風車」として言及されている。

*2:本書では1940年に完成と記述されている。

*3:本書では「子供の夢」として言及されている。

*4:本書では「エンタツ・アチャコのタヌキ紳士登場」として言及。プロローグとエピローグの狸世界が動画だった。

*5:本書では「嫁入り聟取り花合戦」として言及。実写と動画の合成場面があった。

*6:本書では「プラス五万年」として言及されている。

*7:本書では「一〇一わんちゃん大行進」として言及されている。

*8:本書では「安寿姫と厨子王丸」として言及されている。

*9:本書では「シンドバッドの冒険」として言及されている。

*10:記録未確認

*11:正式タイトルは「未来からきた少年 スーパージェッター」

*12:本書では「花のピュンピュン丸」として言及されている。

*13:本書では「ジャンピング」として言及されている

*14:本書では「王立宇宙軍¥オネアミスの翼」として言及されている。

*15:本書では「ロボット・カーニバル」として言及されている。

*16:先行公開1987、劇場公開1989。

*17:本書では「メモリーズ」として言及されている。

*18:本書では「スーパー・ウルトラ・デラックスマン」として言及されている。

*19:本書では「遊戯王」として言及されている。

*20:劇場版も封切られたばかりであると書いてあったので、日付から見てこれのことだろうと思われる。