赤池議員ブログを読んだ

 こんな記事を読んだ。
4月13日(月)不法滞在のカルデロン父母がフィリピンへ強制退去処分 - イケイケあかいけ!赤池まさあき (山梨1区)の国政日記 - Yahoo!ブログ

 問題の第3は、違法行為に加担する反日的な日本人の存在です。署名集めに協力したり、最高裁まで戦った弁護士費用、裁判費用は一体誰が負担しているのでしょうか。事実も知らず人情から協力するのであればまだいいのですが、確信犯的に協力する方々がいたのではないでしょうか。

 ここでこの議員が言っている反日行動というのは「署名集めに協力」ってのしかないので、どうやら俺は反日的日本人になるらしい。ちなみにこの人は、「最高裁判決でも、間違っているものは間違っている」と言っていた人だ。あんときは判決なんて知るかって言ってたのに、今度は判決にケチつけるとはけしからんであるところは、本人的にまったく矛盾がないらしい。どころか、自分が何言っているのか、分かっていない節さえ見受けられる。
 別の記事を引用する。

●日本は差別撤廃の先進国家

 日本は、戦前、人種差別撤廃を国際連盟で訴え、先の大戦においても人種差別解消のために戦った側面もあります。いわば、差別撤廃の先進国家と言っても過言ではありません。人権(ヒューマンライツ)という輸入語を使わずとも、全ての国民は天皇陛下の赤子(せきし)としてすべて平等であり、武士道精神を持ち、「恥」とは何かをちゃんと知っている国民国家です。戦後、大分崩れてきたとはいえ、人権先進国日本が、人権後発国の水準に合わせる必要はありません。

http://blogs.yahoo.co.jp/masaaki_akaike/58537933.html

 これは女子差別撤廃条約選択議定書に関する記事で出てきた話。この議定書のことは知らないのでコメントしない。しかし、日本をして「差別撤廃の先進国家」ってのは、先日「昨日の続き」って記事を書いた身としてはとても同意できない。というより、

 5月3日は、憲法記念日です。祝日法には「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。」と書かれています。北朝鮮のミサイル発射問題やソマリアの海賊問題、改正国籍法などに見られるように、国の安全を確保することができない元凶が憲法です。その憲法が施行された5月3日、GHQに圧し付けられた憲法を祝う気持ちには到底なれません。それによって国が成長するどころか、権利ばかりを声高に主張して、まとまりが欠いた国民や法の下での平等を叫ぶ外国人、在日など、国の衰退を期するような憲法に堕してしまっています。

http://blogs.yahoo.co.jp/masaaki_akaike/58525444.html

 こんなことを書いて公共空間にポストしちゃうようなあんたが国会議員になれるところからして、その認識は間違いだ。この引用した文章の複数部分において正直、俺は何書いてるんだか理解できなかった(松下政経塾とか明治大学はこいつの文章に赤を入れてやらなかったのかと)んだが、たぶん最後の部分なんかは「差別撤廃の先進国家」においては差別問題に発展する発言だろうと思われる。いや文章下手すぎて、読み取り切れた自信はないんだけどさ(拍手してる人たちはちゃんと読み取れているのかな)
 ちなみにニューズウィーク2009年3月11号「リーダー不在のポンコツ日本政治」という記事には「日本の政治家の失言はもはや伝説的なレベルに達している。他の先進民主主義国では、想像すらできないほどのひどさだ。」という指摘があった。赤池「議員」のブログを読んだ後では頷かざるを得ない。
 こんなの国会に送り込むってどういうことだよ、山梨県民と思って調べてみたら、この人、例の郵政選挙のときに比例代表で議員になったのね。あんときゃ、俺の住んでたアパートの近所にあるスーパーの社長さえ国会議員になったって話だったからまあもうなんつーか仕方ないのか。
 別になんか言いたかったんじゃなくて、並べてみたら笑えるかなと思って引用しただけなので、結論はこれといってないのだった(しかも並べてみても、全然詰まらないというこの倦怠感)。

 ああ、あれだ。老婆心ながら、赤池議員はブログ書くなら、ライター雇うか、すっげえ見直すかした方がいい。主張云々以前の問題として、こんな捻れまくった文を大量生産していると、政治家としての資質*1が疑われるんではないかと思われる。「『恥』とは何かをちゃんと知っている国民国家」の政治家なんですから、恥ずかしい文章垂れ流すのは止めましょうよ。

*1:俺が思うに、政治家に求められるものの中には言語運用能力があるんじゃないかという気がする。いや日本の政治家見てると、それは間違いなのかという気がしなくもないが。