酔漢無罪?

「裸になって何が悪い!」か何か、素っ裸で叫んで、お巡りさんに捕まった人がいた。警察はなぜか家宅捜索なんかまでしたらしく、政治家は「けしからん」と怒っているらしい。警察はやり過ぎだなあと思うものの、一部で酔っぱらいがヒーロー扱いになっているのは、いくらなんでも違うだろという気がする。これは多分、俺がくだまく酔っぱらいっつーのが嫌いだからなのかもしれないが、夜中に裸で警察呼ばれるくらい騒いじゃ駄目だろ、やっぱり。記者会見見ても、なんらかの覚悟ある行動ってわけでもないし。
 くだんの酔っぱらいは素面のときに、他の人が真似できないくらい頑張ってる人だと思うんだが、一番褒められるのが酔っぱらって警察のやっかいになりましたってときじゃ本人も救われないんじゃないだろうか。あちこちで、「今回の件で彼の好感度アップ♪」って書き込みを見ているとそんなことをつい考えてしまう。
 こんなことして「よくやった!」とか言えるのは、アルコールユーザーが本当に圧倒的多数である証拠というか、アルコールは特権的地位を占めている証拠というか。マジック・マッシュルームなんて、有名人逮捕(警察に逆らうなんてことはなく、服は着ていたし、コンビニ入ってパニクっていただけだった)で違法指定されたのに。いや、酒を規制しろって言うわけじゃないんだけど、下戸から見ると、マイナーなもんはひとりバグっても全体が叩かれるが、メジャーなものは、バグが出ても全体は叩かれないって構図がこんなところにもあるんだなあと思っただけで。

 ただ世間様の反応は本当によくわかんない。この件がトップニュースになるのも(いやなるか)、警察の大袈裟な捜査も、この人をここで持ち上げる人が多いのも、非常に不思議だ。
 
 酔っぱらい本人に関しては、もうこんなことせずがんばれよくらいしか思わないし、所属グループも割と好きなので、この件で解散とかは勘弁して欲しいんだけどさ。