あらら、年度が替わった。もうちょっと更新するかと思ったのだが、前エントリで始めたヨーヨーを延々とやっていて、ネタがなかった……。あ、そういえば『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んだんだった。本屋でぱらぱら冒頭を見較べただけだけど、『ライ麦畑でつかまえて』とずいぶん印象が違っていて、そのうち原文も眺めたいと思ったりした。新訳のほうが読みやすいってところは動かなそうではあるものの、デヴィッド・ロッジの『小説の技巧』では――記憶頼りに言っているから、自分でも信用ならないが――主人公の語りが「十代のスカース」みたいな項目で取りあげられていたはずで、『キャッチャー』の語り手はそこからすると、ちょっと大人すぎるってか、まんま村上春樹が書く「僕」だよね、これという印象を持った。
 今年度はもうちょっと更新頻度をあげたいと思っているのだけど、継続して書くようなテーマが思い浮かばないところが難点だ。いやまあ、頻度なんてあげなくてもいいのかもしれんけど。