志村貴子『青い花』1

青い花(1)
志村 貴子

B00G2674LE
太田出版 2013-10-16
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 内容紹介によると「「もし私の好きな人が女の子だったらどうする?」鎌倉のお嬢様学校&進学女子高を舞台に紡がれる、胸キュン"ガール・ミーツ・ガール"ストーリー。」
 通常500円(紙は1028円)のところ、今日だけ99円だというので買ってみた。作者の名前に見覚えがあるのと、レビューが絶賛ばっかりだったので、どんなもんかなと。ああ、あと舞台が地元だったのも、一因。
 冒頭、主要キャラ奥平あきらのお母さんが「朝よー」的に起こしにやって来る鉄板スタートだなあと思いつつページをめくる(キンドルでもこの表現でいいのか?)と、妹の布団にもぐり込んでお兄ちゃんが眠っており、叩き出されるところから物語が始まったので、おっちゃんはくらくらした。で、江ノ電(一冊読んで鎌倉だってわかるのはこれだけではなかったか)通学初日の情景が淡々と進んでいく。再会した幼なじみ(もうひとりの主要キャラでふみちゃんと言う。この子は同性愛者らしい)とか、部活何にするとか、淡々と話は進み、会話はきゃいきゃい元気でところどころ恋っぽいモノローグが入ったり、それっぽい展開がちょっとあったりした。
 何をどう楽しめばいいのかよくわからないというのが正直なところであった。ケチがつけたくなるわけでも、キャラに反感を覚えるわけでもなく、(ということは十年くらいまえに途中まで読んだNANAとは違うということだ)ただ「ほう、そうでしたか」しか出てこないような感じ。ああ、でも「その一言は10年の月日をかるくとびこえた」ってフレーズはなかなかインパクトがあった。