目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)
伊藤 亜紗 
光文社 2015-04-16
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生物学者になりたかったという著者が、視覚障害者やその関係者六名に対して行ったインタビューなどをもとに「世界の別の顔」をまとめた本。内容ごとに「空間」「感覚」「運動」「言葉」「ユーモア」という章立てに分かれている。死角の話とか、ソーシャル・ビューの話が面白かった。もっとも、この本から感じられる面白さだったり意外性だったりというのは、すべて筆者とインタビュイーとの信頼関係を前提にしていると感じたので、引用してどうこう述べるのには抵抗があるし、その信頼の文脈がなかった場合に微妙じゃね？ という文も何カ所かあったりして、この手の話を読むときの難しさに思いを馳せたりした。内容的には面白かったというか興味深かった。視覚障害に限らず、自分と「違う」人とのつきあい方を模索している人にはヒントがあるかもしれない。
なお、キンドル版も出ている。確認時の価格は734円。おれは人から紙版を借りて読んだんだけど、また読み返したくなりそうだったから、キンドル版を買った。感想の分量は少ないけども、満足度は高い読書だったのです。
目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)
伊藤 亜紗 
光文社 2015-04-20
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