ゴールデンウィークの自由課題

 連休で時間があったので、飲みに行ったり遊んだりばっかりしていたわけだが、その裏でちまちまと「The blue cross」というチェスタートンの短篇を翻訳していた。原文テキストにはウィキソースを使った。すでに日本語で何種類かの訳が出ている作品であるが、ネット上で無料で読めるところを見つけられなかった(青空文庫では直木三十五の訳が作業中)ので、百年近く前の作品だし、読むだけ読めたっていいんじゃないかと思ったのと、「わーい訳せたー」という勢いのままにアップしてみた。訳文の終わりに創元文庫版へのリンクを貼っておいたのは、もちろん訳すときの参考に使わせていただいたからである。頻出単語や構文の処理なんかで、やっぱプロの人はすげえなあと感心するところがいっぱいあった。邦訳と付き合わせた結果、さすがに犯人が違ったとか、そういうレベルの間違いはなかった(はずな)ので、もしまだこのシリーズを読んでなかったら、訳はともかく中身は面白いと思うので、気軽に目を通してもらえると嬉しい。タイポは笑って許してください(教えてもらえるのは嬉しいけど)。

 カテゴリ名を「へたっぴな翻訳」にするか「適当な翻訳」にするか悩んだが、適当と言うには大まじめでやっていたので、「へたっぴな翻訳」の方が適切と考えて前者を採用した。もちろん「へたくそ!」と怒られるときの逃げを始めから打っている節もある。このカテゴリのエントリが増えるかどうかはまったく不明。ではとりあえず第一弾をどうぞ。


へたっぴ訳「青い十字架」 - U´Å`U